大学院の今仁武臣教授が、2026年10月21日(水)から4日間、アメリカ・デトロイトで開催された国際会議【PMI® Global Summit 2026】で講演を行いました。
PMI(Project Management Institute:米国プロジェクトマネジメント協会)が主催する、プロジェクトマネジメント分野の世界最大級の年次国際会議です。今年は「Built to Move」をテーマに、世界各国から数千人のプロジェクトマネジメントの専門家が集まり、90以上のブレイクアウトセッションが行われました。

会場となったHuntington Place(デトロイト)
今仁先生の講演提案は、査読者とPMIによる二段階の審査を経て採択されました。今回の会議で、日本人の講演者は今仁先生のみでした。
採択後には、日本IBMの武上弥尋氏(PMP、PMI-CPMAI)を共同発表者に迎え、大学と企業が共同でセッションを行いました。
講演のテーマは【Learning Project Management Methodology through Tesla FSD Architecture: Scientific Inquiry?】(テスラFSDのアーキテクチャで学ぶプロジェクトマネジメント方法論 ― 科学的探究として)です。
講演日時:2026年10月23日(金)14:15〜15:15(現地時間)
形式:ブレイクアウトセッション(参加型ワークショップ)
PMI公式サイトの講演ページ:https://events.pmi.org/flow/pmi/gsdetroit26/landing/page/sessions/session/1786470796491001XMle
講演では、AIのように確率的に振る舞うシステム(いわゆる「Software 2.0」)の開発を、アジャイル型と計画駆動型のどちらで管理すべきか、という問いを取り上げました。

講演の様子
参加者は5人ほどのグループに分かれ、まず各自でハンドアウトの問いに答えたうえで、テスラの自動運転システム(FSD)と、しくみの異なるウェイモの自動運転車の動画を見比べました。続いてグループで自動運転システムを6つ以上の構成要素に分けた図を描き、どの部分をアジャイル型で、どの部分を計画駆動型で管理すべきかを議論しました。演習の後には、AIシステムを8つの層に分けて管理方法を考える参照モデルを示しました。

参加者の間を回りながら個人ワークを進める今仁先生
このワークショップは、今仁先生が慶應義塾大学大学院と北海道大学大学院で10年以上行ってきた講義をもとにしています。講演では、背景の異なる二つの受講者集団が、それぞれ独立に同じ境界線を引いたという教育実践の結果もあわせて報告しました。
今仁先生のコメント
「製品開発やデジタルトランスフォーメーション(DX)でどのマネジメント方法を選ぶかは、経営学のテーマと結びついていることが多くあります。私は、こうした分野のプロジェクトマネジメントの方法論について、10年以上にわたり、留学生や社会人を対象に英語でワークショップを行ってきました。今回の講演では、その方法論を『科学的な問い』として学生が学ぶ教育方法の有効性を示したいと考えました。ワークショップに参加した200名以上の方々からのフィードバックとハンズオンの成果を、今後の研究と学習指導に生かしていきます。」
日本経済大学では今後も、教員の国際的な研究活動を教育に生かし、学生が世界の最新の知見に触れられる環境づくりを進めていきます。